Q.最近では、代々墓を建てるケースが増えているのでしょうか?
A.確かに「何々家之墓」と彫られたお墓を目にすることが増えました。地域によっても異なりますが、このように、ひとつのお墓に複数人をまとめて祀る「代々墓(先祖墓/合祀墓)」が現代では増えています。それとともに、自分ひとりだけを祀る「個人墓」、夫婦を祀る「夫婦墓」は減る傾向にあります。
Q.墓石を建てる予算は、一般的にどれくらいみておけばいいですか?
A.墓石は高価なものと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。使われる石種や大きさ、また形状などいろんな要素によって実に幅広い価格帯があります。お墓は「一生に一度の買いもの」「末代までの買いもの」と言われます。それだけ希少な機会だけに、本当に信用・信頼できるところでの購入をお勧めします。当社では、お客様のご予算に合わせ、誠心誠意お見積りさせていただいております。
Q.開眼法要とは何ですか?
A.開眼とは「魂を入れる」という意味で「入魂式」「お性根入れ」「魂入れ」とも呼ばれます。墓石は建てただけではただの石であり、住職にお願いして開眼法要(供養)を行うことで初めて礼拝の対象である“お墓”になります。開眼法要は、お墓が完成したことを祝うものですので、親類縁者が集まりやすい機会を選びましょう。地域やお寺によって進め方に違いはあるものの、納骨と同時に行い、墓前で住職に読経をしてもらったあとに納骨を済ませ、最後に会食することが多いようです。
Q.今あるお墓へ故人の死亡年月日等を字彫りする場合、価格はどのくらいかかりますか?
A.彫る字数などで異なりますが、3〜4万円が一般的です。工事の方法には2通りあり、ひとつは真石や霊標をいったんお預かりし、加工工場にて彫刻し、現地へ据え戻す方法です。もうひとつ、字彫職人が墓地へ出向いて、現地で専用機械を据えて彫刻する方法もあります。いずれの方法を選ぶかによっても価格が異なりますので、詳しくはご相談、お問い合わせください。
Q.戒名(法名)は彫らなければいけないのですか?
A.お墓に入れる文字は必ずしも“こうでなければならない”と決まっていません。現代では代々墓が多いこともあり、戒名を彫っているものもあれば、全く彫っていないものもあります。ですが歴史的には、お墓は個人墓が多かったため、その場合は戒名を彫ることが基本とされていました。そういったことから、戒名を彫るのが一番丁寧とはいえそうです。戒名を彫るタイミングは、納骨時が一般的です。
Q.お墓を建てる時期には善し悪しや決まりがありますか?
A.お墓はどの時期に建てるべきか決まっているわけではなく、実際に建墓の時期は多様です。親類縁者の方々が集まりやすく、揃って供養しやすい機会に合わせることが多いため、四十九日や百か日、一周忌や三周忌などの法要に合わせる、お盆やお彼岸などに間に合わせる、といったケースが多いようです。また工事の日取りについても、六曜等を気にする必要はありません。
Q.墓石の手入れはどのようにすればいいですか?
A.表面に水をかけて、付着したアカや鳥のフンをやわらかくしたあと、布類できれいに拭きとります。洗剤とか化学薬品などの使用は石を傷める恐れがありますので、お勧めできません。手入れは供養にも繋がりますので、できるだけ頻繁に行いたいものです。
Q.お墓のメンテナンスはどのようにすればいいですか?
A.できるだけ頻繁にお参りし、その都度、気づいた箇所のメンテナンスをされるのが一番です。墓石や周辺で気になった箇所はもちろん、異変や異常などがあった場合などは、いつでもお気軽にご連絡、ご相談ください。
Q.要らなくなった墓石の処分はどうすればいいですか?
A.通常、墓石を処分するのは石材店の役目です。工事に先立ち住職にお願いして閉眼供養(お性根抜き)を行います。供養が済んだ墓石の「真石」と呼ばれる部分については、墓地内に無縁塔(無縁や改葬などで不要になった墓石の真石類をまとめて祀る塔)がある場合はそこへ積み重ねます。墓地スペースに余裕がある場合は、墓地の後方片隅などに並べてもいいでしょう。多くの場合、台石類は石材店で引き取り、専用の石捨て場で処分します。
Q.今あるお墓をまとめて一つにするにはどうすればいいですか?
A.数カ所に分散するお墓をまとめたり、同じ墓地内の複数のお墓をひとつにしたりする場合、まず住職に読経をあげていただき、閉眼供養(お性根抜き)を行います。その後、石材店と相談して墓石を寄せ集め、持ち帰ってもらいます。遺骨またはお墓の下にあった土(生魂土)については、新しいお墓へ移します。